特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」

お知らせ

  • 2019-09-24

    公式サイトを公開しました



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開催概要



世界遺産・法隆寺。その西院伽藍(さいいんがらん)の中心をなし、世界最古の木造建築である金堂には、およそ1300年前の飛鳥時代に描かれた壁画がありました。東洋仏教絵画の白眉と言われた貴重なこの壁画は、戦後間もない昭和24年(1949)の火災により大半が焼損してしまいましたが、焼損前に描かれた模写の数々やガラス乾板などが残されているおかげで、今でもその威容をうかがい知ることができます。
2020年は、法隆寺金堂の火災をきっかけに、1950年に文化財保護法が成立してから70年となる節目の年です。本展では、法隆寺金堂壁画の優れた模写や、焼損後に再現された現在の壁画、そして日本古代彫刻の最高傑作の一つである国宝・百済観音など金堂ゆかりの諸仏を展示します。法隆寺金堂の美の世界を体感していただくとともに、文化財を保護し継承することの大切さを伝えていきます。



模写で迫る、在りし日の威容

「法隆寺金堂壁画」は、釈迦浄土図(しゃかじょうどず)や阿弥陀浄土図(あみだじょうどず)など仏の群像を描いた大壁(高さ約3.1メートル、幅約2.6メートル)4面と、諸菩薩を単独で描いた小壁(高さ同、幅約1.5メートル)8面の計12面から成る巨大な壁画群です。焼損前に描かれた模写のうち特に優れたものや、焼損後に再現された現在の壁画などの展示により、この壁画がかつて誇った荘厳な姿に迫ります。



阿弥陀浄土図

法隆寺金堂壁画(模本) 第6号壁 阿弥陀浄土図
桜井香雲(さくらいこううん)模 明治17年(1884)頃 東京国立博物館蔵 【後期展示】



十一面観音菩薩像

法隆寺金堂壁画(再現壁画) 第12号壁 十一面観音菩薩像
前田青邨(まえだせいそん)ほか筆 昭和43年(1968) 法隆寺蔵 写真 便利堂 【後期展示】



国宝・百済観音、23年ぶりのお出まし

飛鳥時代を代表する仏像で、“百済観音”の名で親しまれている国宝「観音菩薩立像」は、昭和の初めまで法隆寺金堂内に安置されていました。像高約210センチのすらりとした体軀と柔和な尊顔が生み出す比類なき美しさで、多くの人々を虜にしてきました。1997年にはルーブル美術館で公開され、世界の人々を魅了しています。以降、法隆寺から外に出ることはありませんでしたが、今回、23年ぶりに東京で公開されることになりました。
さらに、金堂の本尊釈迦三尊像の左右に安置される、国宝「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)」、国宝「吉祥天立像(きちじょうてんりゅうぞう)」も出品。金堂ゆかりの選りすぐりの寺宝をご紹介します。



観音菩薩立像

国宝 観音菩薩立像(百済観音)
飛鳥時代・7世紀 法隆寺蔵 百済観音の写真すべて 飛鳥園 【通期展示】



観音菩薩立像

幅の広い眉根の立ち上がりやつぶらな瞳。わずかに口角を上げた口元の微笑み。静かな表現の中に観音菩薩の慈悲の心がにじみ出ているかのようです。



観音菩薩立像

しなやかな手の表情。指先を徐々にずらすことで、パルメット唐草(西アジア起源の椰子の葉をモデルとした装飾文様)の葉の形のように、指の動きが表現されています。



毘沙門天立像

国宝 毘沙門天立像
平安時代・承暦2年(1078) 法隆寺蔵 毘沙門天立像 画像提供:奈良国立博物館(撮影:森村欣司) 【通期展示】



吉祥天立像

国宝 吉祥天立像
平安時代・承暦2年(1078) 法隆寺蔵 吉祥天立像 画像提供:奈良国立博物館(撮影:森村欣司) 【通期展示】

みどころ